先日、松江市が県知事に要望した事項と、斐伊川水系河川整備計画(案)について説明を受けましたが、いくつか気になることがありました。
県知事要望の中では、特に、環日本海の経済交流促進とDBSクルーズ問題、国民健康保険制度についてであります。
環日本海の経済交流 もの凄い勢いでグローバル化が進む中、地域の振興戦略もその点を踏まえた取り組みが欠かせないと思っていますが、県内の企業にはまだまだその意識が低いように思います。ひょっとしたら、リードし支えるべき県自体にもその意識が薄い?
手草が少ないということもあると思いますが、積極的に切り開こうという意欲の問題もあるかもしれません。
そんな中で、環日本海の経済交流は地の利を考えても大きな課題。中海圏の市町は、鳥取県と一緒に、DBSを核にその取り組みを強めたいと考えており、松江市は、県の積極的な取り組みを求めています。
浜田港を抱えているわが県としては、鳥取県の港湾である境港ですから、そのバランスを考えたり、DBSの将来も見極めていかなければという思いがあるのではないか。グローバル化への対応という待ったなしの課題もある中ですから、悩ましい問題です。
逼迫する国保財政 次に、国保の問題。75歳以上のみなさんの医療費は総医療費の半分を占めるといわれ、国民皆保険制度をどう持続させるのか、その課題解決のために後期高齢者医療制度が施行されましたが、政権に就いた民主党は廃止が公約。しかし、代わるべき姿は改革会議において検討中であり、いまだ示されていません。
そんな中ですが国保のあり方は本当に大きな課題です。昨日の議員総会では、出雲市ではいよいよ基金が底をつき、一気に値上げはできないので、7・8%の値上げを実施し、不足分の5億円は借り入れでまかなうという話も聞きました。単年度で5億円の赤字です。
出雲市の場合は、市町村合併によって、激変緩和のために暫定措置期間を設けたためという理由もあるようで、県内の保険者の状況もまちまちと聞きますが、所得水準の低い県内地域であり、広域化の問題も含めて大きな課題です。
掘り下げて勉強しなくてはと思っています。
最後に、斐伊川水系河川整備計画(案)についてです。
1/150と1/80 6月、国交省は、斐伊川水系河川整備計画(案)を島根県、鳥取県に意見紹介し、県は関係市長に意見照会。関係市長からの回答を踏まえて知事意見を作成。今日から関係県議に島根県意見をの説明に入ったことを受け、その話を聞きました。
47年水害を受け、斐伊川・神門川治水計画が策定されたのが昭和50年。治水3点セットの内、志津見ダム・尾原ダムはほぼ完成し試験湛水を控え、斐伊川放水路も完成目前。残るは大橋川の拡幅のみ。
さて、この整備計画(案)の説明を聞きながら、いささか奇異な感じを受けました。この計画は、80年に一度の洪水(47年水害に匹敵)があっても、松江市街地で浸水する家屋を出さない計画になっているとのこと。
でも、そもそもの計画は、150年に一度の洪水に耐えうる計画だったはずで、3年前には「大橋川周辺まちづくり基本方針」が策定され、昨年3月には基本計画が国、県、市に提出されています。
この計画では、市街地の街づくりとリンクしていましたが、今回の計画では、全く街づくりに触れられていません。概要図を見ると周辺まちづくりは斟酌されていないように見えます。
また、1/150を1/80と対策規模が縮小されているにもかかわらず、6月議会では常任委員会に計画図も提示せずに説明されたとのことですが、委員会以外の地元議員は何も聞いていません。それで、基本的に同意するという県の回答と付帯意見を取りまとめ、回答前に関係議員に説明、議会には回答後に開催される全員協議会で報告すると。
1/150と1/80ですから、一番肝心の大橋川呑み口部の計画だって違うはず。そのあたりの計画をしっかり説明しないで、論議しないでなし崩し的に進める手法に?です。
ひょっとしたら、もっと詳しい計画図も作成されているのではと思いますが、その提示はありませんでした。1/150と1/80で二重投資にならないのか、財源と工期の問題があるのであれば、その見通しも踏まえて論議すべきだと思います。
ある国会議員の方は、100年に一度、ジワリと浸かるだけだし、斐伊川放水路が使えれば松江はこのままでもいいのでは、とおっしゃったと聞いたように思いますが、そういうことであれば、きちんと議論して舵を切るべきだと思います。僕は、狐につままれたようです。